今年も夏本番!連日35℃を超える猛暑日が続いていますね。
でも実は――この暑さ、おうちの「屋根」にも深刻なダメージを与えているんです。
「屋根ってそんなに熱くなるの?」
「うちはまだ雨漏りもしてないし、大丈夫じゃない?」
そう思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
■ 屋根の表面温度、実は70℃以上になることも!
外気温が35℃のとき、屋根の表面はどのくらいの温度になると思いますか?
実は…70℃〜80℃を超えることもあります!
屋根材の種類によっては、約90℃に達することもあるというデータもあるんです。
たとえば、アメリカのエネルギー省(U.S. Department of Energy)によると、アスファルトシングルの屋根材は夏場に66℃(150°F)以上に加熱されることもあるとされています。
つまり、屋根は真夏の直射日光によって想像以上に高温になっているんですね。
■ 暑さによって屋根に起こる「劣化」の正体とは?
屋根は毎日、太陽の熱や紫外線、夜との寒暖差などのダメージを受け続けています。
特に夏場は、以下のような「劣化」が進みやすくなるんです。
① 熱による“膨張・収縮”で屋根材がひび割れる
昼間に屋根材が熱で膨張し、夜間に気温が下がって収縮する――
この「伸び縮み」が何度も繰り返されることで、屋根材が疲れてひび割れたり、反ったりしてしまいます。
これは「熱疲労」と呼ばれる現象で、特にアスファルトシングルや金属屋根に多く見られます。
② 紫外線で屋根材がボロボロに…
紫外線も屋根の大敵です。
日差しが強くなると、屋根材の表面が乾燥して、表面の砂粒(グラニュール)が剥がれ落ちるようになります。
これが進行すると、防水性が落ちてしまい、雨漏りのリスクが高まるんです。
③ 屋根の裏側にもダメージが広がることも…
表面の劣化だけではありません。
高温状態が続くと、屋根の内部――たとえば野地板や防水シート、断熱材にも悪影響が出る場合があります。
さらに湿気と熱がこもると、カビの発生や木材の腐食、断熱効果の低下など、見えないところでトラブルが進行している可能性もあるんです。
■ 屋根材別「夏の影響」まとめ
屋根材の種類 | 夏のダメージ例 |
---|---|
アスファルトシングル | 反り・ひび割れ・表面の剥離 |
金属屋根 | ネジの緩み・パネルの変形・断熱材への熱伝導 |
瓦屋根(セメント瓦など) | 乾燥によるひび割れ、劣化した漆喰の剥がれ |
木質シングル | 割れ・反り・乾燥・カビの発生 |
■ 「まだ大丈夫」でも実は危ない?こんな症状は要注意!
夏に多い屋根トラブルの“前兆”をいくつかご紹介します。
- 軒下や雨樋に細かい砂のような粒が溜まっている
→ 屋根材の表面が剥がれてきているサイン - 屋根の端が反っているように見える
→ 熱で膨張し、変形が起きているかも - 家の中がなかなか冷えない
→ 屋根裏の断熱性能が落ちている可能性あり
こうした小さな変化が、秋の台風や冬の雪で大きなトラブルに発展することも。
■ 夏の屋根トラブルを防ぐ5つの対策
✅ 1. 遮熱塗装をする
屋根に専用の遮熱塗料を塗ることで、表面温度を10〜20℃以上下げることができます。
エアコンの効きが良くなって、光熱費の節約にもつながります。
✅ 2. 屋根裏の断熱を強化
断熱材を追加したり、性能の高い素材に交換することで、室内温度の上昇を抑えられます。
✅ 3. 換気口・通気スペースの見直し
屋根裏に熱気がこもらないよう、棟換気や軒先換気の設置がおすすめです。
✅ 4. 定期点検をする
屋根は高所にあり、自分でチェックするのはとても危険です。
年に1回程度、専門業者による点検を受けるだけで大きなトラブルを未然に防げます。
✅ 5. 劣化があれば早めの補修を
小さな亀裂やゆるんだネジなどは、早めに修理することで被害を最小限に抑えられます。
■ まとめ:夏の屋根は“過酷”です。今こそ点検のチャンス!
夏の暑さは、屋根にとって1年で最も厳しい季節。
気づかないうちにダメージが進行していて、秋の台風や冬の雪で一気に症状が悪化することも少なくありません。
私たち〇〇工務店では、夏限定の無料点検キャンペーンも実施しています!
「雨漏りしてから」では遅いので、事前の予防とメンテナンスをぜひご検討ください。
おうちの屋根、今年の夏も無事に乗り切りましょう!