今回は「中古住宅を購入した方」や「これから購入を考えている方」に向けて、見落とされがちな屋根の健康状態について詳しくお話しします。


新築住宅と違い、中古住宅には経年劣化がつきものです。なかでも屋根は外からは見えにくく、気づいたときには修繕費が高額になることも。
そのため、「買ってから後悔しないために」「住み始めてからの安心のために」屋根の確認はとても重要です。
目次
- 中古住宅で「屋根」が特に重要な理由
- インスペクションとは?屋根点検との違い
- 購入前にチェックすべき屋根のポイント
- 購入後すぐに実施すべき屋根の確認
- 屋根点検をプロに依頼するメリット
- まとめ:屋根の健康状態が住まいの安心を守る
1. 中古住宅で「屋根」が特に重要な理由
中古住宅を購入する際、間取りや内装、設備などに目が行きがちですが、屋根の状態をチェックしないのは非常にリスキーです。
なぜなら、以下のような問題が発生しやすいためです。
- 雨漏りの前兆に気づかない
- 経年劣化による防水層の寿命
- 施工不良や過去の修理歴の有無が不明
- 近年の台風や積雪などの自然災害によるダメージ
一見、きれいに見える屋根でも、内部では劣化が進行していることがあります。
「入居後すぐに雨漏りが始まった」「思わぬ大規模修繕が必要になった」などのトラブルを避けるために、屋根のチェックは欠かせません。
2. インスペクションとは?屋根点検との違い
最近は「住宅インスペクション(住宅診断)」を受けてから中古住宅を購入する人が増えています。
では、インスペクションと屋根点検にはどのような違いがあるのでしょうか?
住宅インスペクションとは?
- 建築士などの専門家が住宅全体を目視や簡易機器で調査する
- 構造、設備、外壁などの「現状」を客観的に評価する
- 主に購入前の判断材料として使われる
屋根点検との違い
- インスペクションでは、屋根の上に実際に登って点検することはほとんどありません(危険を伴うため)
- 一方、屋根専門の点検では屋根材のズレや破損、防水シートの劣化、雨どいの詰まりなども詳しくチェック
- ドローンや高所カメラ、赤外線機器などを使って、インスペクションでは見落とされがちな劣化も見つけられる
つまり、インスペクションは住宅全体の「健康診断」、屋根点検は屋根に特化した「精密検査」と考えていただくと分かりやすいでしょう。
3. 購入前にチェックすべき屋根のポイント
もしこれから中古住宅の購入を考えているなら、以下のポイントに注目してみてください。
✅ 築年数と屋根材の種類を確認
- 一般的に、スレート(コロニアル)屋根は15〜20年、瓦屋根は30年以上の耐用年数
- ただし、メンテナンスを怠ると、耐用年数より早く劣化が進行することも
- 築15年以上なら、少なくとも1度は屋根点検や塗装の履歴があるか確認しましょう
✅ 修繕・リフォーム履歴の有無
- 屋根に関して「塗装済み」「一部補修済み」などの情報があれば、詳細を確認
- いつ、どこを、どのように直したかを把握しておくと、今後の修繕スケジュールが立てやすくなります
✅ 外からの見た目で分かる劣化の兆候
- 雨どいの詰まりや傾き
- 屋根材の浮きや欠け
- 雨染み・コケ・カビの付着
- サビの発生(トタン・金属屋根)
これらは素人でも見分けやすい初期の劣化サインです。
4. 購入後すぐに実施すべき屋根の確認
実際に住宅を購入した後も、まずは屋根の現状を把握することが重要です。
その理由は以下の通りです。
✅ 購入前に見えなかった「内部劣化」を知る
インスペクションで問題がなかったとしても、屋根内部の劣化は表面から見えにくいため、購入後にじっくり点検することが大切です。
✅ 保険対応のタイミングを逃さない
火災保険や地震保険の対象になる可能性がある破損は、保険申請前に点検証明が必要な場合があります。
購入直後の点検で劣化や破損が発覚すれば、保険対応できるケースもあるため、早めの点検が経済的にも有利です。
✅ 修繕の優先順位を決める
点検結果をもとに、「今すぐ直すべき場所」と「将来的な修繕が必要な場所」を判断できます。
これにより、無駄のないメンテナンス計画が立てられ、安心して住み続けられます。
5. 屋根点検をプロに依頼するメリット
では、なぜ屋根点検を専門業者に依頼するべきなのでしょうか?
✅ 安全に、正確に調査できる
- 高所作業に慣れており、安全装備も万全
- 屋根構造の知識があるため、見落としがなく、状況を正確に把握できる
- ドローンや赤外線サーモグラフィーなどの技術で、目視では見えない雨漏りの兆候もキャッチ
✅ 写真付き報告書がもらえる
- 点検後には、写真付きの詳細な報告書を提出
- 保険申請、リフォーム検討、家族への説明などにも活用できます
✅ 無料点検や見積もり対応も可能
- 業者によっては、無料点検サービスを提供している場合も
- 点検結果をもとに、必要であれば明確な見積書を提示してくれるので安心
6. まとめ:屋根の健康状態が住まいの安心を守る
中古住宅の購入は、コストや立地の魅力がある一方で、見えない部分の劣化リスクも潜んでいます。
その中でも屋根は、住宅の中で最も過酷な環境にさらされ、劣化しやすい部分。
だからこそ、購入前後でしっかりと屋根の健康状態を確認することが、安心して長く住み続けるための第一歩です。
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