突然の雨漏り、原因がわからず困っていませんか?
雨漏りは、濡れている場所の周りが原因とは限りません。屋根以外にも、外壁や窓、排水口など、さまざまな場所から雨が入り込むことがあるのです。
雨漏りは放置するとカビや腐食、建物の強度低下など、さまざまなトラブルにつながりますので、原因を特定して早めの修理が必要です。
この記事では、雨漏りの原因と対策について詳しく説明します。雨漏りしない家にするための予防策もご紹介しますね!
どこから漏れてる?
雨漏りの原因でよくある場所6つ
場所 | 原因となる症状 |
---|---|
屋根 | ・屋根材のひび割れ、損傷 ・屋根材の色あせ ・棟板金や谷板金など板金部分の劣化、破損 ・設置物の転倒(アンテナ/太陽光パネル/室外機など) |
外壁 | ・コーキングのひび割れ ・損傷・外壁材の色褪せ、ひび割れ、サビ |
ベランダ | ・排水口の詰まり ・床のひび割れ、破損 ・床に膨れた箇所がある |
サッシ・サッシ回り | ・パッキンやコーキングの劣化 ・サッシ本体やサッシ枠の劣化・破損 |
天窓 | ・パッキンやコーキングの劣化 ・窓枠の腐食・歪み ・防水シートやエプロンの劣化 ・ガラスの割れ |
配管周り | ・配管と壁の隙間を埋めているパテやコーキングの劣化 |
屋根
雨が直接当たる場所なので、雨漏りの原因となることが多い屋根。具体的には、以下のような症状が雨漏りにつながっています。
- 屋根材のひび割れ、破損
- 屋根材の色あせ
- 棟板金や谷板金など板金部分のサビ、破損
- 設置物の転倒(アンテナ/太陽光パネル/室外機など)
屋根塗装の寿命は、一般的に約10年と言われています。しかし、雨や風、紫外線などの影響を受けやすい屋根は、受けるダメージも大きく、寿命が早まることもあります。
屋根材に塗られている塗料も、月日が経つにつれて次第に薄くなり、防水の機能も徐々に失われていきます。そのような劣化した部分から雨水が入り込み、雨漏りにつながります。
屋根には防水のために棟板金や谷板金などの板金を取り付けています。最近は耐久性の高いガルバリウム鋼板を使いますが、昔の住宅には錆びやすいトタンがよく使われています。これらは金属ですので時が経つと錆びが広がって穴が空き、雨漏りに繋がってしまいます。
また、板金を固定している釘が緩み、釘を伝って雨水が入り込んだり、最終的に釘が抜けて、棟板金が強風時に飛ばされるケースも見られます。
アンテナや太陽光パネルなど、屋根の上に設置している物がある場合も注意が必要です。地震や強風でこれらの物が倒れた場合、その衝撃で屋根材が傷付いたり、剥がれたりすることがあります。屋根材の下の防水シートまで破れてしまうケースもあります。
防水シートの寿命も20年程度ですので、築年数が古い場合は防水シートの劣化にも注意してください。
外壁
外壁が原因の雨漏りも少なくありません。具体的には、外壁の以下のような症状が雨漏りの原因となります。
- コーキングのひび割れ
- 損傷・外壁材の色褪せ、ひび割れ、サビ
空から降る雨は、屋根と外壁を伝って地面に落ちていきますので、外壁にヒビ割れやかけている部分があればそこから雨水が入り込んでしまうのです。
また、外壁材の繋ぎ目や隙間を埋めているシーリング材が劣化して、ひび割れや破損しているとその部分からも水が入ってしまいます。
梅雨など雨が長く続く時期や、横なぐりの風で雨が壁に強く当たるような時は、特に注意が必要です。
ベランダ
大雨が降ったとき、ベランダに水が溜まることはありませんか?
雨漏りの原因として多いのが、排水口の詰まりです。他にも、ベランダの以下のような症状が雨漏りの原因となります。
- 排水口の詰まり
- 床のひび割れ、破損
- 床に膨れた箇所がある
ベランダの排水口には落ち葉やゴミなどが溜まりやすく、それらで排水口が塞がれてしまうと水が流れにくくなってしまいます。排水溝の中に落ち葉やゴミが入り込んで詰まってしまうケースもあります。また、排水口の劣化や施工不良などが原因で水の流れが悪くなると、雨漏りに繋がります。
ベランダの床には防水層があります。この防水層が雨水をしっかりと弾いて、ベランダ内部に雨水が浸入するのを防いでいます。しかし、ベランダの床は常に雨風にさらされているため、経年劣化によって防水層が傷んでしまうことがあります。その結果、防水層にひび割れや破損が生じ、雨水が浸入するようになります。
サッシ・サッシ周り
サッシ・サッシ周りに関しては、次のような症状が雨漏りの原因となります。
- パッキンやコーキングの劣化
- サッシ本体やサッシ枠の劣化・破損
窓枠と外壁の間の隙間を埋めるためにコーキング材を使いますが、毎日紫外線や風雨に晒されていますのでコーキングがひび割れたり、剥がれたりして劣化し、雨水が入り込む原因となります。
また、窓枠を取り付ける際には、防水シートや防水フィルムを使って防水処理をするのですが、防水シートや防水フィルムを貼り付ける時にシワがよったり、隙間ができてしまったりすると、雨水が浸入することがあります。
天窓
天窓(トップライト)は屋根に穴を開けて取り付けていますので、構造上どうしても雨漏りの原因となることが多い箇所になります。具体的には以下のような症状が雨漏りの原因となります。
- パッキンやコーキングの劣化
- 窓枠の腐食・歪み
- 防水シートやエプロンの劣化
- ガラスの割れ
天窓の耐用年数は大体25年~30年です。そのため築20年を過ぎると天窓から雨漏りするケースが多くなってきます。中でも多いのがパッキンやコーキングの劣化による雨漏りです。天窓の枠とガラスの間にあるパッキンや、窓枠と屋根の継ぎ目に埋められているコーキングが経年で劣化して隙間を作ってしまい、その隙間から雨水が入り込んでしまいます。
また、瓦やセメント屋根材などの凹凸がある屋根材の天窓には、エプロンを使用します。エプロンの劣化で穴が空いたり、めくれあがったりすることで雨水が入り込み、雨漏りにつながることがあります。
配管周り
雨漏りの原因は屋根からだけでなく、外壁やサッシ、窓枠など家のいたるところにある可能性があります。その中でも意外と知られていないのが、水道やエアコン、ガス管などの配管からの雨漏りです。これらの配管は、外壁に穴を開けて室内に通しており外壁と室内を貫いているため、そこに隙間や問題があると、雨水が入り込んでしまいます。
通常、配管と壁の隙間はパテやコーキングで埋めていますが、コーキングは紫外線や雨風の影響で徐々に劣化していきます。コーキングの寿命は環境や種類にもよりますが、5~10年程度と言われています。年月が経つとコーキングがもろくなり、ひび割れや剥がれが発生して隙間ができます。その隙間から雨水が侵入してしまうのです。
また、コーキングがしっかりと施工されていない、隙間が完全に塞がれていないなど、施工不良によって雨漏りが発生することもあります。特に新築の住宅で雨漏りが発生した場合は、施工不良が原因である可能性が高いです。
雨漏りの修理方法
屋根の雨漏り修理
屋根の雨漏りに関して、修理方法は大きく分けて2つあります。
1つは、部分的な修理です。
屋根材の破損や、板金の浮き、コーキングの劣化などが原因で雨漏りが発生している場合は、その部分を修理することで雨漏りを止めることができます。
2つ目は、全面的な葺き替えです。
屋根材や下地が老朽化している場合、部分的な修理では雨漏りを完全に止めることができない可能性があります。その場合は、屋根全体を葺き替える必要があります。
古い屋根材を撤去して新しい屋根に葺き替える屋根葺き替え工事と、今までの屋根材はそのまま残して、その上に新しい屋根材を重ねる屋根カバー工法があります。
外壁・窓や配管などの隙間の雨漏り修理
外壁のひび割れや窓周りの劣化によって生じた隙間が雨漏りの原因となっている場合は、コーキングでの補修が効果的な方法です。
隙間にコーキング材を充填することで、雨水が入り込むのを防ぎます。
コーキング剤は、耐久年数が数年程度と短いため、定期的に点検し、異常があれば補修を行う必要があります。
ベランダの雨漏り修理
ベランダの床の防水層が劣化している場合は、古い防水層を撤去して、新たな防水層を設けることで雨漏りを解消できます。
防水層はトップコートを塗って表面を保護していますが、このトップコートは10年程度で劣化してひび割れてくることが多いので、定期的に点検をしてトップコートを塗り直し、防水層の劣化を防ぐようにしましょう。
雨水がうまく排水されずに水が溜まってしまう場合は、まず排水口の清掃を行います。清掃しても排水が改善しない場合は、排水ドレンや排水口の取り合い部分を改修して、効果的に排水できるように修理します。
それ、雨漏りじゃないかもしれません!
お家の壁や窓に水滴が付いているのを見ると、雨漏りかな?と心配になりますよね。
しかし、実はそれ、結露かもしれません。
結露と雨漏りは見た目が似ているため、見分けるのが難しいことがあります。しかし見分け方のポイントを押さえれば、間違えることはありません。
結露と雨漏りの違い
結露は、暖かい空気の中に含まれる水蒸気が冷たいものに触れて液体になる現象です。
一方、雨漏りは、屋根や外壁などの隙間から雨水が室内に浸入する現象です。
結露と雨漏りの見分け方のポイント
結露と雨漏りを見分けるポイントは、①発生時期、②発生場所、③水滴の状態の3つです。
発生時期
結露は、暖かい空気の中に含まれる水蒸気が、冷たいものに触れて液体になる現象です。そのため、室内と室外の温度差が大きいときに発生します。つまり、寒い時期によく発生するのです。
雨漏りは、屋根や外壁などの隙間から雨水が室内に浸入する現象です。そのため季節に関係なく、雨が降っているときや降った後、台風などの時に発生します。
発生場所と水滴の状態
お家の窓に結露が発生した時、窓全体に水滴が付着していると思います。結露は暖かい空気と冷たい空気の温度差によって発生するため、窓の表面のように冷たい部分に広範囲に水滴が発生するのです。このように、窓全体や壁一面など、広範囲にわたって水滴が付着している場合は結露と考えられます。
雨漏りは逆に、ピンポイントで限定的な範囲に発生します。窓だったら窓の縁だけ、天井だったら天井の一部分が濡れている、というように限定的な範囲の場合は雨漏りと考えられます。
暖房を止めて換気してみるのも効果的!
結露と雨漏りを判断するには、暖房を止めて、室内の換気をしてみるのが効果的です。湿気を室外に逃して気温差を小さくすると、結露の場合は水濡れが緩和されます。
逆にこれらを試しても水濡れが緩和されない場合は、雨漏りを疑いましょう。
自分でチェックしてみたけど、やっぱり結露なのか雨漏りなのか判断できない…という方は、横浜屋根工事店におまかせください!
雨漏りしない家に!予防策について
雨漏りには様々な原因があることがお分かりいただけたと思いますが、その中でも最も多いのが経年劣化による雨漏りです。紫外線や雨風によって、屋根や外壁などの建材は徐々に劣化していきます。その劣化が表面上に現れることで、破損し、雨漏りを引き起こします。
劣化を防ぐためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。突然雨漏りが発生した…など、何かトラブルが起こらないとお住まいのメンテナンスをしようと思われないかもしれませんが、トラブルが発生してから修理すると費用が高くついてしまいます。
定期的にお住まいを点検して、適切な時期にメンテナンスしていくことがいちばん経済的で、雨漏り予防にも最も効果的な対策になります。
定期的なメンテナンスには、以下のようなものがあります。
屋根・外壁の塗装
屋根・外壁の塗装は、雨漏り対策として最も効果的なメンテナンスです。塗装によって、建材の劣化を防ぎ、雨水が浸入するのを防ぐことができます。遮熱効果がある塗料を使えば、屋根や外壁の温度上昇を抑えることができ、屋根・外壁材の寿命を伸ばすことができます。屋根や外壁の塗装は、10年を目安に行うことをおすすめしています。
棟板金や漆喰の補修
棟板金は、屋根のてっぺんに設置されている金属板のことで、雨水が流れる方向を整え、雨漏りを防ぐ役割を果たしています。経年劣化で板金を固定している釘が緩み、釘を伝って雨水が入り込んだり、最終的に釘が抜けて、棟板金が強風時に飛ばされるケースもありますので、定期的な点検が必要です。
また、漆喰は瓦屋根の棟部分や、外壁のひび割れを埋める材料で、雨水の浸入を防ぐ役割を果たしています。漆喰の寿命は約20年。劣化が進むとひび割れや瓦屋根全体のズレなどにつながるため、定期的に点検し、メンテナンスをしましょう。
コーキングの補修
ベランダ・バルコニーの防水工事
ベランダ・バルコニーは、雨水や紫外線などの影響を受けやすい場所です。防水層を保護するトップコートの寿命は10年程度ですので、ひび割れが起こる前にメンテナンスを行いましょう。
雨樋の掃除・確認
雨樋が詰まっていると、雨水が排水できず、雨漏りの原因となります。定期的に掃除をしましょう。また、小さな穴や亀裂がある場合は補修が必要ですし、老朽化していたり大きなダメージがある場合は、新しいものへの交換が必要です。
まとめ
雨漏りは、建物の劣化や外部からの衝撃などによって発生することがあります。雨漏りが起きた場合、放置するとカビや腐食などの原因となり、建物の劣化が進んでしまいます。また、修理費用もかさむ可能性があります。
そこで大切なのが、雨漏りが発生した場合は早めに修理を行うことです。また、定期的にメンテナンスを行うことで、雨漏りのリスクを大幅に減らすことができます。
いつ、どのようなメンテナンスを行うのがよいのかお悩みの方は、屋根工事のプロフェッショナルである横浜屋根工事店にご相談ください。プロの視点でお住まいに合った最適なメンテナンスプランをご提案します!
横浜屋根工事店はドローンを使っての空からの点検も得意としています!
診断・お見積もりは無料ですので、お住まいのことで少しでも気になることがありましたらお気軽にご連絡ください。
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