家は一生に一度の買い物と言われますが、建てて終わり、買って終わりではありません。
家は雨風や紫外線、温度変化などさまざまなダメージを受けますので、年月の経過に合わせていろいろなメンテナンスが必要になります。定期的なメンテナンスを行うことで、快適な暮らしを守り、お住まいの寿命を延ばすことができます。
家は、木材、金属、コンクリート、ガラスなど、さまざまな材料でできています。これらの材料はそれぞれに耐久性や劣化の度合いが異なりますので、同じ年月を経ていても痛み具合が違うのです。
例えば、木材は紫外線や湿気によって劣化しやすいため、定期的に塗装やワックスがけなどのメンテナンスをする必要があります。金属はサビやすいため、塗装や防錆処理などのメンテナンスをする必要があります。
それぞれを別々にメンテナンスしたのではお金がかかってしまいますが、メンテナンスの時期とポイントを抑えれば効果的にリフォームできて、費用も抑えることができます!
ここでは季節ごと、築年数ごとに行うべき住宅のメンテナンスについて、詳しくご紹介します!
季節(月)ごとのメンテナンス
まずは季節(月)ごとに行う住宅のメンテナンスについてご紹介します。
春
3・4月
梅雨前に屋根と外壁をチェック
梅雨のシーズンが近づいています。本格的な梅雨に入る前に、屋根と外壁に異常がないか、全体的にお住まいを確認しましょう。
5・6月
雨樋のチェック
雨が降った後に、雨樋の排水がしっかりできているかを確認しましょう。雨水の雫がポタポタと垂れている部分や雨水が溜まっている部分がないかを確認してください。
夏
7月
台風シーズン前のチェック
台風シーズンが近づいています。建物と庭に異常がないか確認しましょう。棟板金の釘がゆるんでいると強風で飛ばされてしまいます。しっかり固定されているか点検しましょう。
8・9月
台風通過後のチェック
台風の後は被害を受けていないかを確認しましょう。敷地内に落下物がないか、建物に損傷がないか、しっかりと確認しましょう。
秋
10・11月
雨樋の清掃
秋は落葉のシーズンです。落ち葉が雨樋に溜まると雨水が流れず排水できなくなってしまいます。木が多く植えられている家や自然の多い地域は特にご注意ください。
冬
12月
屋根の雪止め、外壁のひび割れをチェック
雪の季節に備えて、屋根の雪止めがしっかりと固定されているかをチェックしましょう。寒冷地では12月前に早めに点検しておくと安心です。
また、水は氷の状態になると体積が10%程度増え、暖かくなると元に戻るので、外壁材は膨張と収縮を繰り返して徐々に劣化して、ひび割れや剥がれといった症状につながります。外壁にひびがあると、中に入った水分が凍って隙間を広げ、外壁材を破壊してしまいます。本格的に雪の季節を迎える前に屋根や外壁にひびがないかどうか点検しておきましょう。
1・2月
凍害の被害をチェック
屋根や外壁に水が染み込んだ部分があると、凍る時にその部分を押し広げて破壊してしまいます。屋根や外壁が凍害によって割れたり、損傷を受けていないか確認しましょう。
点検は無理をせずご自身のできる範囲で行ってください。高いところには登らずに、見える範囲を目視で確認しましょう。
どうしても気になる箇所がありましたら、横浜屋根工事店の無料点検をご利用ください!
築年数ごとのメンテナンス
家を建てると、購入費用だけでなく、メンテナンス費用や修繕費用、解体費用などもかかります。これらの費用を総合的に考えたものが、ライフサイクルコストです。
このライフサイクルコストを抑えるためにも、定期的なメンテナンスを行うようにしましょう。
何かトラブルが起きてからでは、大規模な修繕が必要になり、コストが余計にかかる可能性もあります。また、トラブルが発生すると、生活にも大きな影響が出てしまいます。
横浜屋根工事店では、新築から10年程度を目安にお住まい全体を点検して、まとめてメンテナンスを行うことをおすすめしています。
まとめてメンテナンスをすることで、費用を抑えることもできますし、トラブルを未然に防ぎ、結果的にライフサイクルコストを抑えることができます。
築10年後のメンテナンス
家を建ててから10年ほど経つと、経年劣化が少しずつ気になってきます。
まだ大規模なメンテナンスをする必要はありませんが、このタイミングで耐用年数の長い塗料で塗装を行なっておくと、次のメンテナンス時期を15年後などに延ばすことができます。
屋根塗装
築10年を迎えたら、塗り替えの時期です。
外壁や屋根を塗装すると、見た目だけでなく、耐久性や断熱性も向上します。スレートや金属の屋根は、塗装することで耐用年数を10年以上延ばすことができます。セメント瓦やコンクリート瓦の屋根も塗装の時期です。
瓦屋根は瓦がずれていないか、ひびや割れがないかを点検しましょう。
外壁塗装
金属サイディングは、塗装の時期です。このタイミングで塗装しておけば錆を予防できます。サイディングボードの継ぎ目のコーキングは、10年程度でひび割れが発生することがあります。外壁塗装と同じタイミングで剥がして打ち直しましょう。
モルタルの外壁の場合、ひび割れが見られるのではないでしょうか。ひび割れがあると雨水が入りこみやすくなりますので、塗装で雨水の侵入を防ぎましょう。また、窯業系サイディングの塗膜は、時間が経つと防水力が弱まってきます。塗装することで防水力を高めましょう。
防水工事
屋上、ベランダ、陸屋根の床にひび割れはありませんか?防水層の表面に塗るトップコートの寿命は約10年程度で、徐々にひび割れなどの劣化が進みます。このタイミングでトップコートを塗り直して、防水性能を復活させましょう。
金属部の塗装
ベランダの手すりや門扉、フェンスなど、金属製部材にサビは出ていませんか?一箇所だった錆びが隣接する鉄部に広がっていくことも多く、一般的に耐久性が高いとされるステンレスやガルバリウム鋼板でも、他の鉄部からのもらい錆びによって錆びてしまうケースがあります。このタイミングで塗装をして、表面を塗膜で保護しておきましょう。
外壁塗装と屋根塗装は、足場を組む必要があるため、一緒に行うと費用を節約できます。外壁の塗装を検討するなら、屋根など足場の設置が必要なメンテナンスも一緒に行い、足場代を節約しましょう。
築15年後のメンテナンス
まだ一度もメンテナンスを行なっていないお住まいは、全体的に点検して必ずメンテナンスすることをおすすめします。放置すると建物の劣化を早め、後々の修繕費用が高額になる可能性があります。メンテナンスを実施して、お家の健康を守りましょう。
築20年〜25年後のメンテナンス
築20年〜25年後のお住まいには、10年ごとに行うメンテナンスの他に、以下のようなメンテナンスが必要になります。
屋根のリフォーム
セメントを主成分とするスレート屋根の耐用年数は25年程度と言われています。スレートは「コロニアル」や「カラーベスト」「スレート瓦」など様々な呼び方があります。築20年〜25年経過していたら、スレート屋根の寿命ですので、屋根の葺き替えや屋根カバー工法を検討してください。まだ雨漏りしていないからと放置せず、早めに対処することをおすすめします。
瓦屋根の漆喰補修
瓦屋根の漆喰の耐用年数は20年程度と言われています。地震や台風で劣化が早まることもありますので、ひび割れや剥がれがないか、よく確認して詰め直しなどのメンテナンスを行いましょう。
雨樋の交換
雨樋の寿命は20年程度と言われています。樹脂製の雨樋は、長年使っていると硬化が進み、柔軟性が失われてしまいます。そのため、強風や雪の重みに耐えられず、割れたり、外れたりしやすくなりますので、全面的な交換をご検討ください。
築30年後のメンテナンス
木造住宅の耐用年数は約30年と言われていますので、築30年後にはお住まいを全体的にリフォームする時期を迎えています。
屋根のリフォーム
ガルバリウム鋼板の耐用年数はおよそ25〜35年と言われています。環境やメンテナンス状況によっては劣化が早まる可能性もありますので、よく点検し異常があれば修繕してください。他の屋根材は耐用年数の限界を迎えていますので、屋根カバー工法や屋根葺き替えでのリフォームが必要です。
日本瓦の寿命は50年程度と言われています。瓦自体は問題なくても、下にある防水シートが寿命を迎えていますので、葺き直しや葺き替えで防水シートの交換を含めたリフォームをご検討ください。
外壁のリフォーム
サイディングの寿命は、使用状況やメンテナンスによって異なりますが、一般的に15~30年程度と言われています。築30年後は多くのサイディングが寿命を迎えていますので、張り替えや重ね貼り(カバー工法)が必要になります。
また、1981年以前に建てられたお住まいは耐震基準が現在の基準と比べて低いため、屋根カバー工法や外壁カバー工法を行うと、お住まいの重量が増して倒壊の危険性が高まります。そのため、屋根葺き替えや外壁張り替えの方が、耐震性を確保するために適しています。
まとめ
木造住宅の寿命は一般的に30年と言われていますが、適切なメンテナンスを行えば、80年以上も長持ちさせることができます。お住まいの寿命を延ばすためには、清掃と定期的な点検、早めのメンテナンスが欠かせません。
また、修繕は早めに行う方が小規模ですむため、費用も安くなります。今のお住まいに必要なメンテナンスが分からない、詳しく点検してほしい、という方はぜひ横浜屋根工事店の無料点検をご利用ください。
横浜屋根工事店はドローンを使っての空からの点検も得意としています!
診断・お見積もりは無料ですので、お住まいのことで少しでも気になることがありましたらお気軽にご連絡ください。
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