自分でできる屋根点検!地震や台風の後に確認すべきポイントを解説!

自分でできる屋根点検!地震や台風の後に確認すべきポイントを解説!

地震や台風などの自然災害の後は、屋根に傷が付いていないか、何かトラブルがないか、心配な方も多いのではないでしょうか。 横浜屋根工事店にも、屋根の上で音がしたから心配、庭に屋根から落ちてきたものがあるなど、自然災害の後にご自身で異常に気づかれてお問い合わせいただくことが多くあります。

屋根は普段は目にすることが少ないため、損傷に気づかないこともあります。そこで今回は、地震や台風などの自然災害の後に、屋根の点検を安全に、自分で行うためのポイントや、チェックすべき症状についてご紹介します。

屋根の被害を防ぐためにも、ぜひ参考にしてみてください。

目次

屋根点検は安全に行える範囲で

屋根点検は安全に行える範囲で

屋根点検は、屋根の状態を把握するために大切な作業です。しかし、慣れていない方が屋根に登るのは大変危険です。

雨で濡れていたり、劣化によって屋根材が傷んでいると滑りやすく、落下の危険があります。傾斜が緩やかでも、足を踏み外すと命に関わるほど危険です。

屋根点検は、安全に行うことが大切です。屋根に登らずにできる点検方法もあるので、まずはそこから始めてみましょう。

2階から1階の屋根を確認する

2階から1階の屋根を確認する

2階や3階などの上階の窓から、下の階の屋根全体を確認します。屋根材が傷ついていないか、ずれや欠けがないか、また棟板金の浮きや損傷などがないか確認しましょう。また、雨染みや雨漏りの跡がないか確認することも大切です。

外壁など建物の周りを確認する

外壁など建物の周りを確認する

自然災害で被害を被るのは屋根だけではありません。外壁や雨樋など、建物の周囲の状態を確認します。外壁にひび割れや剥がれなどがないか、雨樋に壊れた箇所や詰まりなどがないか確認しましょう。

お住まいよりも高い位置から屋根を眺める

お住まいよりも高い位置から屋根を眺める

ご自宅の近くに高い建物があれば、その上から屋根を眺めます。屋根の形状や傾斜を確認することで、屋根材の歪みやズレなどがないかチェックすることができます。

押し入れ、屋根裏などの状態を確認する

押し入れ、屋根裏などの状態を確認する

万が一雨漏りしている場合、屋根裏や屋根裏につながる押し入れの中に雨漏りの跡やシミなどの症状が見られます。屋根裏に入れるようでしたら、湿気やカビが発生していないかも確認してください。

屋根材ごとの点検ポイント

コロニアル・スレート屋根

スレート屋根

釘が落ちていないか

釘が落ちていないか

庭に4cm前後の釘が落ちていたら、棟板金を固定している釘が落ちてきたのかもしれません。棟板金は、屋根の頂上にある板金で、屋根を雨風から守る役割をしています。

しかし、経年劣化や台風などの影響で、釘がゆるんで棟板金が浮いたり、つなぎ目が劣化したりすることがあり、それを放置しておくと強風で棟板金が飛んでいってしまうこともあります。釘がゆるんで棟板金が浮いていないか、つなぎ目のコーキングが劣化していないか、棟板金が錆びていないかどうかを確認します。

遠くから屋根を確認してみるのも一案です。色が違って見える部分は、棟板金が浮いていたり、めくれていたりする可能性があります。

板金がずれたり、落ちていないか

板金がずれたり、落ちていないか

スレート屋根の板金は、釘で固定されています。釘が抜けて板金が浮いてしまうと、強風で飛ばされて落下する危険があります。

特に強風を伴う悪天候後は、板金が飛ばされた、落下した、という事故が増えます。人に当たったり、車や家を傷つけたりしてしまう可能性がありますので、強風を伴う悪天候後は、板金が落ちていないか、浮いていないかを確認しましょう。

屋根材の割れ、落下など

屋根材の割れ、落下など

スレート屋根は、専用の釘で固定されています。しかし、強風を伴った悪天候の場合は、釘が抜けたり、飛来物で屋根材が割れたり、欠けたりしてしまうことがあります。

釘が抜けると、風の影響を受けて屋根材が剥がれてしまいます。また、飛来物が屋根にぶつかると、屋根材が割れたり、欠けたりしてしまいます。そのため、強風を伴った悪天候後は、屋根材に異常がないかを確認しましょう。

色あせやコケはないか

色あせやコケはないか

ご自身で点検された時に、次のような症状がみられた時は塗装が必要な状態です。

スレート屋根は、経年劣化によって塗膜が剥がれ、防水性が失われてしまいます。すると、苔や藻が繁殖して屋根材が水分を吸い込み、素材が弱くなり、最悪の場合、雨漏りを引き起こす危険性があります。そのため、屋根の色が剥げてきている、苔や藻が繁殖して屋根が緑色になってしまっている場合は、塗装が必要です。早めのメンテナンスをご検討ください。

瓦屋根

瓦屋根

瓦の割れ、落下、ずれ

瓦の割れ、落下、ずれ

離れたところから屋根を見た時に瓦が割れている、なくなっている箇所がある、あるいは庭に瓦が落下しているということはありませんか?

瓦が割れたり、ずれてしまっているとその下にある防水シートをいためてしまい、雨漏りにつながることもあります。

漆喰の落下

漆喰の落下

庭先に灰色の石のような塊が落ちていたら、それは屋根から剥がれ落ちた漆喰かもしれません。

瓦屋根の漆喰は、瓦と瓦の隙間を埋めて、雨水の浸入を防ぐ役割を担っています。また、瓦と瓦をつなぎ合わせて、瓦のずれや割れを防ぐ役割も担っています。その漆喰が破損している場合は、雨漏りにつながったり、瓦がずれたり割れてしまう可能性もあります。

針金のような銅線が落ちている

針金のような銅線が落ちている

庭に針金のようなものが落ちていたら、それは瓦屋根に使われている銅線かもしれません。銅線は、積み上げた熨斗瓦と冠瓦を固定する大切な役割を担っています。銅線が切れてしまうと、熨斗瓦と冠瓦が不安定になり、落下や倒壊の危険性があります。

このように、銅線は屋根の安全を守るために欠かせない存在です。銅線が切れてしまった場合は、早急に修理するようにしましょう。

金属屋根

金属屋根

板金がずれたり、落ちていないか

板金がずれたり、落ちていないか

金属屋根の棟部分や外壁との取り合い部分には、スレート屋根と同じように板金部材が取り付けられています。金属は熱膨張と収縮を繰り返す性質があるため、温度差によって釘が浮き、固定力が低下していきます。

強風や台風などの悪天候時には、板金部材が浮いたり剥がれたりしやすくなります。そのため、悪天候後は板金部材の損傷がないか、必ず確認するようにしましょう。

雹(ひょう)による凹み

雹(ひょう)による凹み

あまり頻繁に起こる被害ではありませんが、雹が降り、屋根に凹みや傷をつけるなどの被害をもたらすことがあります。空から勢いよく降ってくる雹を真っ先に受けるのは屋根ですので、雹は屋根に大きな被害を与える可能性があります。そのため、強風や台風後だけでなく、雹が降った後も屋根の状態を確認することが大切です。

雹で被った被害は火災保険でカバーできるケースもあります。

錆びはないか

錆びはないか

金属屋根を点検中に錆びを見つけたら要注意です。錆びを放置すると金属を弱くして穴を開けてしまい、雨漏りにつながります。

錆びを防ぐために塗装がありますが、塗装が剥がれたり錆びたりしている場合は、塗り替えが必要なタイミングです。早めのメンテナンスをご検討ください。

ベランダの点検

ベランダの点検

ベランダの床にセメントのような灰色の塊や釘やビス、針金などの金属部品は落ちていませんか?セメントのような塊だったら漆喰の落下、金属部品は板金や瓦屋根を固定していた部品かもしれません。

また、排水口に落ち葉やゴミなどがたまっていないか、きちんと水が流れ落ちているかを確認してください。ベランダやバルコニーには、雨水を排水するための排水溝が設置されています。この排水溝が詰まってしまうと、雨水が溜まり、雨漏りや床の腐食などの原因となります。

雨の日にできる点検

軒天
雨樋

雨の日は、以下の点に注意して点検してください。

  • 軒天にシミが出ている
  • 雨どいの詰まり・歪みで雨どいから水があふれている
  • 屋根と雨どいの間から水が落ちている

軒天にシミがある場合、屋根からの雨漏りの可能性があります。

また、詰まりや歪みのせいで雨どいから水があふれてしまう状態だったり、屋根と雨どいの隙間から水が垂れている場合は、雨水が外壁を伝って流れ落ちてきますので、外壁のクラックから水が入り込み、さらなる不具合を引き起こす可能性があります。

詳しい点検は専門店へ

ここまでご自身でできる屋根点検のポイントをお伝えしてきました。慣れていない方が屋根に登るのは大変危険ですので、点検は安全が確保できる範囲内のみご自身で行い、詳しい点検は専門店へご相談ください。

横浜屋根工事店でも、無料点検を実施しています。プロの視点から屋根材や今までのメンテナンス状況に応じて、今後を見据えた最適な補修方法をご提案しております。

横浜屋根工事店はドローンを使っての空からの点検も得意としています!

屋根修理・雨漏り修理は条件によっては火災保険を活用して補修することも可能です。

火災保険が適用される屋根工事について詳しくはこちらのページをご覧ください。

診断・お見積もりは無料ですので、お住まいのことで少しでも気になることがありましたらお気軽にご連絡ください。

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